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 東日本大震災の原発事故で避難を迫られていた福島県飯舘村の村立草野・飯樋(いいとい)・臼石小学校の5年生全5人は12日、競技会場の集まる東京都江東区を訪れ、区立有明西学園の5年生65人と交流した。子どもたちはそれぞれの地域の魅力を伝えようとつくったモニュメントを交換した。

 交流会は、2020年東京五輪の開幕500日前のイベントの一つで、国際オリンピック委員会(IOC)スポンサーのパナソニックが主催した。子どもたちは2月から3回、両校を結んだテレビ会議システムで、被災地の現状やふるさとの魅力、五輪について学んできた。

 大会エンブレムの作者の野老(ところ)朝雄さんや元五輪選手の伊藤華英さんらも福島に足を運び、講師を務めた。この日、交換したモニュメントは、学習を通じて集めた地域の写真や特産品などを貼り付けたり描いたりした四角形の木の板をエンブレムのようにデザインしてつくった。

 飯舘村の3小学校は震災後、同県川俣町の仮設校舎に移っていたが、18年4月に村内に戻った。児童が減り、3校合同で学んでいる。村の子どもたちは「学習をするうちに村の良さがわかっていきました」と話した。(前田大輔、斉藤寛子)