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 日本と韓国の外交関係が「1965年の国交正常化以来、最悪のレベル」と表現されるほど悪化している。きっかけは昨秋、韓国大法院(最高裁)が、戦時中の元徴用工らへの賠償を日本企業に命じた判決だ。日本政府が「日韓請求権協定ですべて解決済み」と主張するなか、被告の日本企業の資産が差し押さえられる状況が続いている。さらに、韓国海軍によるレーダー照射、韓国国会議長の天皇発言と問題は広がり続け、複雑化している。両国とも相手国へのいらだちを募らせている。

 こうした日韓関係悪化の本質とは、やや離れるかもしれないが、今回は、しばしば日韓の間で葛藤の火だねとなる「ことば」をめぐる問題を考えてみたい。ニュースを伝える際、韓国語を日本語に、あるいはその逆の翻訳で生じる「ニュアンスの違い」が、本来は問題にならないかもしれないことを問題化してしまい、両国の国民感情を無用に逆なでしている事例があるのではないかと思うからだ。

「サラム」と「インガン」

 たとえば最近、韓国外交省が、河野太郎外相の国会での発言について「抗議声明」を出したことが、ソウルの外交関係者の間で話題になった。

 河野氏は2月20日の衆院予算委員会で、韓国の文喜相議長の天皇謝罪発言に関して「韓日議員連盟の会長まで務めた人間がこのようなことを言うのは、極めて深刻だ」と述べた。これに対し、韓国外交省は「甚だ遺憾である」とする抗議声明を出した。

 文氏は韓日議員連盟のトップを務め、文在寅(ムンジェイン)大統領の特使として安倍晋三首相と会談した「知日派」として知られる。河野氏としては、そうした経歴を念頭に、日韓関係をさらに悪化させるような発言をしたことに苦言を呈したかったのだろう。

 だが、河野氏の発言は、韓国外…

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