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 北九州市の元非常勤職員がうつ病を発症し、自ら命を絶ったのは上司のパワハラなどが原因で公務災害(労災)に当たるとして、両親が起こした訴訟で、パワハラについての市の調査結果の一部が明らかになった。「上司の威圧的な発言があった」という趣旨の同僚の証言などが含まれていた。12日に会見した両親の代理人弁護士は、証拠として地裁に提出したことも明かした。

 訴状によると、亡くなったのは市内の区役所で働いていた森下佳奈さん(当時27)。2012年4月に採用され、子ども・家庭問題の相談員をしていたが、うつ病と診断され、退職後の15年に自ら命を絶った。両親側は過重な業務や上司の執拗(しつよう)な叱責(しっせき)が原因として17年に福岡地裁に提訴した。

 両親側は訴訟での立証に使うため、市がパワハラの有無を関係者から聞き取った内容の文書の開示を求めた。市側は「公務に支障が生じる可能性がある」などと拒否していたが、一部の文書の開示が認められた。

 調査結果の文書には、佳奈さんがうつ病で休職した直後の13年1~2月、同僚や上司に聴取した内容が含まれていた。同僚の一人は、上司が新人の佳奈さんに、相談者への対応を巡って「どうしますか。(このままだと相談者は)死にますよね」と威圧的に言ったのを聞き、「横で聞いていて胃が痛くなった」と証言。「(相談者と)結婚したらいいじゃないですか」との発言もあったとした。

 また、上司との約2時間の面談…

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