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 伊勢湾に春の訪れを告げるコウナゴ漁が4年連続で禁漁されることになった。愛知、三重両県の漁業者代表が電話で話し合って決めた。水産研究所の調査に加え、9日に両県の漁業者が自ら実施したサンプル採取でもほとんど採れず、「例年のように合同会議を開いて議論するまでもない」との判断になったという。

 三重県ばっち網漁業協同組合の一尾康男組合長によると、11日、愛知県しらす・いかなご船びき網連合会の高塚武史会長と決めた。同県水産試験場は同日、漁業者に9日の調査の分析結果を説明、愛知県側の伊勢湾でも「数えるほどしか採取できなかった」という。

 漁業者からは親魚の放流の可能性を問う声も上がったが、海水温が高いなど生息域の環境そのものがよくない状況では漁に結びつく結果を得ることは難しいという。三重県水産研究所鈴鹿水産研究室の見解もほぼ同様だ。

 愛知県水産試験場によると、伊勢湾ではマイワシを中心にイワシの資源量は保たれている。漁業者は当面、イワシで生計を守りながらコウナゴ資源の動向を見守るしかなさそうだ。

 三重県内の関係する漁業者は後日、鈴鹿市で会議を開き、9日の調査の分析について鈴鹿水産研究室から説明を聞くという。(中根勉)