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 東京都は12日、昨年10月に閉場した築地市場(中央区)について、水産仲卸売場棟などの一部を保存する方針を都議会予算特別委員会で明らかにした。昭和初期の建築で歴史的な価値があるとして、建物保存を求める声があったが、解体作業が始まっている。今後、具体的に何を残すか決め、保存したものは一般への公開を検討しているという。

 築地市場は1935年に開場。長い貨物列車を止めるため扇形に建物がつくられるなど、当時としてはモダンな意匠だったという。

 都民ファーストの会の伊藤悠氏が委員会で「記憶を何らかの形で残すのも一案だ」と指摘。都中央卸売市場の村松明典市場長は、一部の建物について「扉などの建具や、鉄骨部材の一部を保存する」と答えた。

 都は築地市場での鮮魚や青果の売買の様子を撮った映像も公開を検討するという。(西村奈緒美)