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 スルガ銀行(静岡県沼津市)の創業家ファミリー企業への不適切融資などの問題で、現経営陣が創業家出身の岡野光喜前会長ら旧経営陣ら8人(故岡野喜之助元副社長の遺族4人を含む)に総額約32億4千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回弁論が12日、静岡地裁であった。被告側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 訴状によると、スルガ銀は2013~17年、岡野前会長が代表理事の美術館運営の財団法人に、美術品購入名目などで計約47億6千万円を寄付。しかし実際は約38億円がスルガ銀への借金返済に充てられ、「(寄付の)実質的な目的はファミリー企業に資金を融通するもの」などと指摘した。

 また、ファミリー企業が持つ同行株について、同行からの借金の担保設定を15年に解除する際、回収すべき資金を求めず、約6億7800万円の損害を出したとしている。(増山祐史)