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 2020年東京五輪の聖火リレーの出発地が、福島県沿岸部のスポーツ施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)になることが、正式に決まった。開会式まで500日前となった12日、大会組織委員会の森喜朗会長が発表した。森会長は「スポーツの力で震災復興に貢献することは、大会の源流。被災地の方は多くのご苦労をされている。復興を願うと同時に、今後も支援をしていきたい」と語った。

 Jヴィレッジは1997年、国内初のサッカーのナショナルトレーニングセンターとして開設。11年3月11日に発生した東日本大震災では、東京電力の福島第一原発事故の対応拠点になった。昨年7月に施設の一部が再開し、今年4月に全面再開する。福島県の実行委員会は昨年末、「復興五輪」の理念を体現する出発地にふさわしいと判断し、組織委に提案していた。

 聖火は、1年後の20年3月12日にギリシャで採火され、同月20日に航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)に到着する。聖火リレーに先立ち、「復興の火」として宮城(20、21日)、岩手(22、23日)、福島(24、25日)の3県で巡回展示される。

 このうち、岩手では、今月に全線開通する県沿岸部の「三陸鉄道リアス線」の列車(宮古―釜石間)に、ランタンを積んで走らせる。JR釜石線(釜石―花巻間)では、JR東日本の観光列車で蒸気機関車の「SL銀河号」に積む。走行中の客車内で展示するほか、途中駅の停車時間を長めに設け、地元住民に披露する計画だ。このほか、1964年東京五輪の聖火台が現在保管されている宮城県石巻市と仙台市、岩手県大船渡市、福島市、福島県いわき市でも展示される。

 聖火リレーは20年3月26日に福島県をスタートし、開会式のある7月24日までの121日間で全都道府県を回る。ルート案は各都道府県が実行委員会を設け、選定している。全ルートは今夏、組織委員会が発表する。

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