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 天才打者と呼ばれた男が、そのプロとしての生き様を見せてくれたのは、三振に倒れたときだ。

 むなしくバットが空を切る、屈辱的なアウトに終わっても、イチローの表情は変わらない。むしろ、背筋を伸ばし、胸を張り、悠然とベンチへ戻っていく。そこから伝わってくるのは、一つ。自信だ。

 自分に負けず、やれるだけの準備をしてきた自負がある。だから、一瞬の結果で、心にさざ波が立つことはない。6年前、日米通算4千安打を達成したとき、イチローは語っていた。「4千の安打を打つには、8千回以上は悔しい思いをしてきた。それと常に向き合ってきた。誇れるとしたら、そこじゃないかな」

 大リーグで年間200安打以上を放った全盛期でも、失敗を恐れず、前に進もうとしていた。米国でイチローを長く撮影していた、あるカメラマンが教えてくれたことがある。

 シーズンの途中、イチローが球…

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