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 英国がどういう条件で欧州連合(EU)から抜けるかに、海を挟んだフランスの漁師たちが気をもんでいる。英国がEUと何の合意もないまま抜ける事態となれば、豊かな海域を持つ英国周辺で、大陸側の漁師たちが操業できなくなるおそれがあるためだ。(ブーローニュシュルメール=疋田多揚)

 仏最大の漁港を抱える北部ブーローニュシュルメール。対岸の英国まで、ドーバー海峡を挟み約50キロだ。

 ここが拠点の漁師セバスチャン・ルプレートルさん(42)は全長24メートルの漁船に6人を雇い、ヤリイカやサバ、ヒメジなどをとってきた。「漁獲の半分が英国の排他的経済水域(EEZ)でとれる」と話す。

 EUの決まりでは、加盟国の海岸から200カイリ(約370キロ)のEEZをEU共通の海と見なし、互いに操業できる。ドーバー海峡は回遊する魚群の通り道になる好漁場だという。仏メディアによると、EU全体の漁獲量のうち4割以上が英国の海域のものという。

 英国がEUと昨年11月に結んだ合意に沿って円満に離脱できれば、20年末までは今のまま互いの海域で操業でき、その後については交渉で決めることになる。

 だが、英国内の議論がまとまらないまま4月12日の離脱期限を迎えれば、合意は無効に。英国海域から他国の漁船が締め出されかねない。ルプレートルさんの漁獲は半分に減るおそれがあり、漁師の何人かは「クビにしなければいけない」という。

 同港の漁協組合長のエリック・ゴスランさんによると、この港に揚がる魚の3分の2は、英国海域での操業によるものだ。港では水産加工施設や船の修理など、関連産業で約5千人が働き、影響はさらに広がる。「英国政治の混乱が原因だ。我々にはどうしようもない」と嘆く。

■仏大統領は強気…

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