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 来夏の東京五輪で、最も多く紫外線を浴びるのは? どの種目の金メダリストが紫外線を浴びやすいかについての推計を、オーストラリアなどの研究チームがまとめた。紫外線を浴びすぎると皮膚がんのリスクが高まるとして、対策を呼びかけている。

 東京五輪では33競技(339種目)が行われる。研究チームは、屋外で実施される144種目を対象に、開催時間帯や昨夏の東京の気象データ、プレー時の姿勢などをもとに、各種目の金メダリストが浴びる紫外線の総量を推計した。服装は、前回のリオデジャネイロ五輪の金メダリストと同じだと仮定した。

 その結果、浴びる総量の推計が最も多いのは、テニスの女子シングルス。試合の予想時間が計10時間半と長く、日差しが強い時間帯の試合も多いためと分析。試合時間は男子が15分長いが、帽子の違いで女子が高くなった。

 次が男子ゴルフ。合計の試合時間は15時間40分と女子のテニスよりも長いが、長ズボンや帽子で肌が守られていた。女子ゴルフも同程度の紫外線を浴びるという。次に多いのが、男子の自転車競技ロードレース。時間は6時間11分だが、前かがみの姿勢は立ってプレーする競技より紫外線を浴びやすいという。

 トライアスロンは、肌の露出が多い。ただ一度のレースで順位が決まり、時間が短いため、女子の個人で紫外線の量はロードレースの4割弱にとどまった。サッカー女子は、自転車競技ロードレースの男子より時間は長いが、量は約3割。多くの試合が夜に行われるためだという。

 論文は、紫外線の浴びすぎが、皮膚がんの原因の一つであると指摘。なるべく浴びる量を減らすよう求めている。

 研究者の一人は「マラソンは日差しを避けるため早朝に始まるのだから、他の種目でも(開催時間を)検討できるのではないだろうか」とコメントしている。

 論文は14日、英科学誌Temperatureに掲載される。(福地慶太郎

東京五輪で金メダリストはどれほど紫外線を浴びる?

 種目           時間      推計総量(ジュール毎平方メートル)

女子テニス(シングルス)  10時間30分 1680・4

男子ゴルフ         15時間40分 1530・3

男子自転車(ロードレース) 6時間11分  941・1

女子ビーチバレー      5時間15分  909・8

男子ホッケー        8時間     832・7

男子ラグビー        2時間     392・4

女子トライアスロン(個人) 1時間57分  349・5

女子サッカー        7時間55分  295・9

女子ソフトボール      4時間30分  287・1