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 9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会まで、20日であと半年。アジア初開催のW杯で、日本は史上初の決勝トーナメント進出をめざす。チームを率いるニュージーランド出身のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)を、日本のスタッフが献身的な姿勢で支えている。

 ジョセフHCの精神的支柱となっているのが前サニックス監督の藤井雄一郎・日本代表強化副委員長(49)だ。ジョセフHCとは同い年で、サニックスの選手時代に共にプレーした。20年以上、家族ぐるみで親交をあたためてきた。

 ジョセフHCがスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズのHCを務めた昨季、GMとしてスタッフ入り。さらに日本代表でも力を貸してほしいと、電話やメールで何度も頼まれた。昨季限りでサニックスの監督を辞め、兼任で日本代表強化副委員長に就いた。

 求められる役割は日本人選手のフォロー。サンウルブズは昨季、ジョセフHCと日本の主力選手の間で意思の疎通がうまくいかず、溝が生まれたことがあったという。藤井氏は日本選手を食事に連れて行き、誤解をときほぐした。

 「ジェイミー(ジョセフHC)は日本選手ならどういうことを考えるかとか、細かいことを気にする。日本人の心の中に入っていけるかということを、すごく大事にしている」。日本選手の体調や心の機微などに気を配り、異変を察知してほしいと頼まれているという。

 ふたりはプライベートでも仲が良く、カラオケに行けば、日本語で「島唄」を一緒に歌う。「W杯までいろんなことをシェアしたい。結果はどうなるか分からないが、最後まで支えるのが僕の仕事だと思う」。HCの黒衣に徹する覚悟だ。(能田英二)

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