鹿野幹男
2005(平成17)年に開業したつくばエクスプレス(TX)は、茨城県内の風景を変えた。都内への通勤路線として沿線で人口が膨張を続ける一方、駅から遠い地域では小中学校が統合に。人口増が頭打ちになった平成の時代。人口の集中が、新たな光と影を生み出している。
3月上旬の午前7時50分、つくば市のTXみどりの駅。650人近い児童が、真新しい住宅街の歩道を一列に並び、昨年開校した市立みどりの学園義務教育学校に登校していく。
小学5年生の息子が通う渡辺周一さん(44)は、08年に実家近くのこの地に家を建てた。子どもの頃は林に覆われ、畑が点在する人家がまばらな土地。「ここに家を持つなんて想像したことはなかった」
東京都中央区にある勤務先までは約1時間。TXができる前は、実家からJR常磐線荒川沖駅まで車で行き、千代田区にあった別の勤務先まで2時間近くかけ通勤したこともあった。「天と地ほどの差」と話す。
TXは、「通勤地獄」と言われ…
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朝日新聞社会部