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(15日、大相撲春場所6日目)

 幕内に6人。モンゴル勢と並ぶ「一大勢力」が埼玉栄高出身者だ。いまや先輩・後輩対決は珍しくなくなったが、この日、ひときわ強い思いで土俵に立った力士がいた。25歳、大栄翔だ。

 目の前には豪栄道。好調なご当所大関であるだけではない。「自分は豪栄道関に憧れて(角界に)入ってきた」。七つ年上の大先輩との立ち合い。直後に右を差されたが、左でのど元を押し、逃れた。悪癖の引きが出た大関を追い、もろ手でひと押し。のめった豪栄道が土俵にはった。

 「良かったと思います」「うれしいですけど、はい」と、クールに振り返った大栄翔。自己最高位の東前頭2枚目で3勝3敗というここまでの結果以上に、手応えを得ている。

 関脇玉鷲、大関高安を破り、白鵬、鶴竜の両横綱には、敗れたものの、得意の押しが通用した。5年前の十両昇進時に140キロに満たなかった体重は、いま162キロに。上位陣と総当たりの地位は過去に2度経験し、ともに序盤から大型連敗を喫していたが、「成長できているのかな、と思います」。

 相撲の強豪・埼玉栄高出身者は、角界から引く手あまた。十両以下でも有望株が出世街道を歩んでおり、今場所も、昨年の「高校横綱」が飛び込んできた。「今度は自分が見本になるように。そういう存在になりたいです」。7日目も高校の3学年後輩、貴景勝と勝負する。(鈴木健輔)

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