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 公立福生(ふっさ)病院(東京都福生市)の人工透析治療をめぐる問題で、透析を始めなかったか、または開始後に中止し、その後死亡した腎臓病患者が計21人に上ることが分かった。透析しない選択肢を医師が患者側に提示する方針は前院長が了承し、引き継がれていたとみられることも判明。一部の幹部や医師の間で方針が決められていた可能性があるとみて、東京都が調査を進めている。

 重い腎臓病患者にとって、透析をしないという選択は死に直結する。一方で、透析は長時間、定期的に受ける必要があり、患者にとって負担も大きい。都の調査に対し、病院側は「透析をしない選択肢も患者には必要だ」などと説明しているという。

 都や関係者によると、福生病院は2013年4月、腎臓病総合医療センターを開設。透析開始について患者と話し合う際、医師が透析治療と、透析をしない選択肢を示していた。その結果、17人が透析を選ばず、全員が死亡。高齢者が多かったが、50代もいたという。

 このほか、透析治療をしている患者に対しても継続か中止かの選択肢を提示。40~80代の4人が中止を選び、その後亡くなっていた。このうち当時44歳の女性は昨年8月、別の医療機関で透析していたが、透析用の血液の出入り口(シャント)が閉塞(へいそく)しており、高度な治療ができる同センターを受診。生死に直結する危険性について説明を受けたうえで中止を選び、1週間後に亡くなった。亡くなる前日に再開を求めたとの証言もあるという。

 関係者によると、センターでは…

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