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 米国のビーガン北朝鮮政策特別代表は14日、ニューヨークの米国連代表部で、国連安全保障理事会の理事国大使らと会合を開いた。2月の米朝首脳会談の概要と評価を報告し、対北朝鮮制裁を引き続き維持するように求めた。

 非公開だったが、出席した安保理関係者によると、ビーガン氏は北朝鮮が完全な非核化に応じるまで制裁網を緩めず、各国が制裁を着実に履行する必要性を訴えた。ロシアや中国は、北朝鮮によるミサイル発射や核実験の停止で緊張が和らいだとして制裁緩和に前向きな姿勢を示してきたが、この日の会合では緩和を求める発言をしなかったという。

 会合には安保理メンバー15カ国に加え、日本と韓国の計17カ国の国連大使らが出席した。

 ビーガン氏は今月11日の講演でも「非核化を徐々に進めるつもりはない」と述べ、北朝鮮が段階的に非核化を進めれば、その都度「見返り」を与えるという段階的措置について否定、全面的な非核化を求める姿勢を強調した。一方、北朝鮮は制裁解除を強く求めており、米朝の実務者協議は難航する可能性が高い。(ニューヨーク=金成隆一)