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 静岡県牧之原市の相良港の防潮堤に15日、江戸幕府の老中として知られる相良藩主、田沼意次の巨大壁画が完成した。田沼生誕300年記念事業の一つ。県立相良高校の美術部員14人が7カ月がかりで消えかかっていた絵を修復した。高さ4メートルの壁に全長76メートルにわたって、藩主として活躍していた40代のころの田沼の肖像画のほか、相良港、相良城、陣太鼓、家紋の「七曜」が入った鐙(あぶみ)や飯びつなどがペンキで描かれた。部長の2年西村円(まどか)さん(16)は「壁画を通して田沼意次について知り、相良の歴史を感じてもらえたらうれしい」とあいさつした。

 一方、県立榛原高校の美術部員13人も田沼意次の生涯を描いた大型紙芝居(縦55センチ横86センチ、全12枚)を完成させ、港近くの相良保健センターで披露した。相良に塩田や養蚕業を発展させ、商売がさかんでみんなが豊かになれる世の中をつくろうとした田沼の志を紹介。部長の2年松村月海(るうな)さん(17)は「壁紙を台紙に水彩を重ね塗りするのに苦労した」と話した。