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医の手帳・花粉症(3)

 花粉症の診断は①問診②鼻内所見③アレルギー検査④画像検査により行われます。

 まず「問診」では、どのような症状がいつから始まったか、季節性はあるか、他のアレルギー疾患はないか、家族にアレルギー疾患はないかを聴取します。「鼻内所見」では、鼻の中の様子を観察します。鼻鏡とよばれる鼻の入り口を広げる道具や内視鏡を用いて鼻内をのぞき、粘膜の腫れ、色調の変化、水様性鼻汁の有無といった、アレルギー性鼻炎に特徴的な変化がないかを調べます。

 「アレルギー検査」は、原因がアレルギーであることを証明するための検査と、原因のアレルゲンが何か判断するための検査に分かれます。前者の検査は、血液中の好酸球(アレルギーに関係する細胞)を測定する検査と、鼻汁の中の好酸球を測定する検査があります。後者の検査には皮内テスト、プリックテスト、スクラッチテストなどの皮膚の検査や、抗原誘発テストとよばれる鼻粘膜の検査、さらには血清特異的IgE検査とよばれる、どのようなものに対してアレルギーがあるかを細かく調べるための血液検査があります。

 この二つの検査を組み合わせることで、アレルギー性鼻炎や花粉症の診断をします。中でも、鼻汁の検査と血清特異的IgE検査は、体への負担が比較的少なく、行われることが多い検査です。

 最後に「画像検査」は、X線検査やCT検査を行い、副鼻腔(ふくびくう)炎などの他の疾患との関連を調べます。

 以上の四つの検査により、アレルギー性鼻炎・花粉症の診断を確定し、原因アレルゲンや症状の強さから、最適な治療方法を検討していきます。内視鏡検査や鼻汁検査、血液検査などは、いずれも多少の痛みを伴います。しかしながら、これらの検査は治療の第一歩であり、その重要性は高くなっています。

<アピタル:医の手帳>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/techou/(新潟大学医歯学総合病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 佐々木崇暢医師)