[PR]

 運行距離が24・5キロと、JRの在来線を走る特急では全国最短として知られるJR四国の「ホームエクスプレス阿南」(牟岐〈むぎ〉線徳島―阿南間)が、15日にラストランを終えた。徳島駅には鉄道ファンらが訪れ、名残を惜しんだ。

 仕事や学校の帰りを快適に過ごしてもらおうと、2006年に牟岐線の特急「むろと」の阿南止まりの臨時列車として、毎夕2往復の運行を開始。08年に現在の名前の特急になり、下りの1便が朝に走るようになった。各駅停車なら40分前後かかる区間を26~27分で結んだが、乗車券(550円)のほかに特急券(自由席で320円)が必要なこともあり、利用は低迷。12年に現在と同じ夕方のみの1往復に減便された。

 最終日の15日、指定席は列車名の入った特急券を求めるファンで売り切れた。鉄道好きの孫(5)と乗車した徳島県阿南市の女性(62)は「孫と徳島に出かけた帰りに時々乗っていましたが、貸し切り状態の時もありました。最後に来ましたが、なくなるのは寂しいですね」と話した。(福家司)