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 16日のJR各社のダイヤ改定を前に、秋田新幹線(秋田―盛岡)など一部の新幹線や在来線特急で15日、車内販売が終了した。同新幹線の車内では、乗客が名残惜しそうに最終日の買い物を楽しんでいた。

 同日午前11時7分秋田発の「こまち18号」の車内販売員を務めた佐々木望(のぞみ)さん(39)=秋田県由利本荘市=は、この道20年のベテラン。発車前、「寂しいですが、いつも通りに笑顔で接客するだけです」と感慨深げに話した。同列車で秋田から盛岡へ向かった秋田市内の女性(80)は「地域の特色あるお弁当が楽しみだったので残念」と話し、ワゴンから駅弁の「鶏めし」を買っていた。

 JR各社によると、ほかにこの日で車内販売が終了した新幹線は、北海道(新青森―新函館北斗)、九州(博多―鹿児島中央)と、東北(東京―新青森)を走る「やまびこ」。エキナカ店舗やコンビニエンスストアが充実し、売上額がピーク時の半分以下に落ち込んだためという。

代替策 駅弁売り場強化 秋田駅

 JR東日本秋田支社は15日、秋田駅の駅弁売り場をリニューアルした。秋田新幹線などの車内販売の終了に伴う措置で、旅行客らはこれまでより多く積み上げられた「秋田の味」に、次々と手を伸ばしていた。

 同駅中央改札横の「ニューデイズ」の駅弁コーナーはこの日、木目調の看板が新設され、12種の駅弁が並んでいた。「ちょっと変わったなと思いました」。出張で盛岡市から来た会社員の男性(53)がのぞき込む。「せっかくなら秋田ならではのものを」と、八峰町産アワビを使った駅弁を3個買った。

 秋田駅発の「こまち」は、車内販売用に1日平均100個の駅弁を積んでいた。その分を賄うため、同支社は中央改札横の強化に加え、近くの「おみやげ処こまち苑」でも駅弁の販売をスタート。駅全体でこれまでより120個多い440個を並べる。

 この日は、特急「いなほ」の秋田―酒田(山形県酒田市)間でも車内販売が終わった。「こまち」の盛岡―東京間と「いなほ」の酒田以南では、販売品目を飲み物や菓子に絞る。

 同支社の田口暁営業部長は「飽きずにご利用いただけるように、地域にフォーカスした駅弁の展開を進めたい」と話す。今後は種類の充実にも力を入れるという。(神野勇人)

五能線の「んめもの」満載 JR東、駅弁発売

 五能線の観光列車「リゾートしらかみ」の本格運行シーズンに入るのに合わせ、JR東日本秋田支社は4月1日から、駅弁「秋田のんめもの弁当 五能線エリア編」を発売する。

 能代牛のカットステーキや、甘みが特徴の「ふかうら雪人参(ニンジン)」のビーフシチューなど、五能線沿いの食材を使った品々が詰め込まれる。各地の名物料理をイラストで紹介した「秋田のんめものマップ」も付く。

 約3カ月の期間限定で、1500円(税込み)。秋田新幹線が停車する県内各駅にあるニューデイズなどで購入できる。