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 トランプ米大統領は15日、メキシコ国境の壁建設費用を捻出するために出した国家非常事態宣言を無効とする連邦議会の決議に対し、拒否権を発動した。トランプ政権で拒否権を行使するのは初めて。与野党の反発を受けても、非常事態宣言や拒否権といった強攻策で目玉政策の実現を図っている。

 トランプ氏は大統領執務室で、国境警備の職員や不法移民に家族を殺された遺族を前に「議会は数え切れない米国民を非常に危険な状態にさらす危ない決議案を可決した」と批判。「全ての米国民の安全を守るため、無謀な決議案に拒否権を発動する」と語った。

 トランプ氏は先月、軍の施設を建設する基金などの予算を、予算権限をもつ議会の承認なしに壁の建設費に組み替えられる国家非常事態を宣言。80億ドル(約8900億円)の建設費を捻出することを決めた。

 これに対し14日の上院採決で、10人以上の共和党議員が「三権分立に反する」などと反発し、宣言を無効とする決議案に賛成した。トランプ氏は15日、記者団に「議会には、この決議を可決する自由がある。私には、それを拒否する義務がある」と一蹴した。

 大統領が拒否した決議は議会に…

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