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北野天満宮・紫紙金字金光明最勝王経(ししきんじこんこうみょうさいしょうおうきょう)巻第一(国重要文化財)

 「金光明最勝王経」は、四天王などによる鎮護国家を説くお経で、仁王経・法華経とともに国家鎮護の三部経とされる。奈良時代、聖武(しょうむ)天皇(701~756)は紫の紙に金字で書写したこのお経を71部710巻つくり、全国の国分寺に安置させた。

 それから500年以上たち、仏教に深く帰依した後宇多(ごうだ)上皇(1267~1324)が鎮護を願い1294年に自ら書写したうちの第一巻が、1710年に北野天満宮に奉納され伝わっている。名筆としても知られる上皇の慈愛に満ちた筆がきわだつ。=京都市上京区馬喰町(久保智祥)