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 兵庫県加古川市は、市内の戦争遺跡を示した「かこがわ平和探検マップ」をつくった。平和学習資料として活用してもらうため市立小学校6年生全員に毎年増刷して配るほか、市民が町歩きをしながら史跡巡りができるようにと4月以降に一般配布も予定する。

 地図には同市尾上町、野口町、加古川町に残る軍事施設跡や戦跡など計10カ所の写真と説明文を載せた。旧陸軍加古川飛行場跡の石碑(尾上町)、この飛行場から鹿児島・知覧に向かった特攻隊員の慰霊碑(鶴林寺境内)を紹介している。

 ほかには、旧陸軍高射砲第三連隊に由来する「聯隊(れんたい)橋」と橋名が書かれた石柱、敗戦直前の1945年7月30日に米軍戦闘機による機銃掃射で欠けた跡が残る円形の句碑、中国などに弾薬を運んだ軍用鉄道の橋桁跡など、日ごろは目に付きにくい身近な戦争遺跡がわかる。

 小6用のA3判は約2500部を作成。一般用にはA3判3千部とA4判1千部を用意し、市内の公民館などでの配布を予定している。担当者は「戦争の記憶を身近に感じてもらい、平和への願いを後世に語り継いでもらいたい」と話す。問い合わせは市総務課(079・427・9135)。(中村尚徳)