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 甲府市丸の内1丁目の「甲府城跡」の国史跡指定を記念した「石垣散策ツアー」と記念講演会が17日、同市内で開かれた。歴史・学術的価値を知ってもらい、保存や活用を進めようと山梨県教委と甲府商工会議所が主催した。

 現地であったツアーには約100人の市民が参加。山梨県埋蔵文化財センターの今福利恵・史跡資料活用課長らが案内した。織豊(しょくほう)時代に浅野氏によって築城が進められた経緯や出土品の説明を受けながら、天守台や鉄門(くろがねもん)などを見て回った。

 石垣の積み方「野面(のづら)積み」や「算木(さんぎ)積み」といった専門用語を交えつつ、今福課長が「城では石垣の角を見て下さい。一番技術の高い所です」などと話すと、メモを取ったり写真を撮ったりする人も。幼少期に近くに住んでいたという山梨県甲斐市の善積豊一さん(76)は「昔は遊び場で、空襲の火災から逃げて来たこともある」と振り返り、「国史跡指定は驚きで、うれしい。今後が楽しみ」と話した。

 山梨県防災新館オープンスクエアでは専門家2人による講演会があり、文化庁の山下信一郎・主任調査官は「甲府城跡のココが国史跡!」と題して希少性などを詳しく解説。市民らが熱心に耳を傾けていた。(高原敦)