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 イチローが所属する大リーグ・マリナーズは17日、東京ドームで巨人と親善試合を行った。イチローは「9番右翼」で先発出場したが、中飛、二ゴロ、遊ゴロと3打数無安打に終わった。六回の守備からベンチに退いた。

 観衆は46315人。日本のファンから熱視線を浴びるイチローがいた。試合開始直前、米国での試合前と同じようにウォーミングアップのために左翼線のあたりから誰もいない中堅へイチローが1人で駆け出す。背番号「51」の疾走に大歓声がわいた。イチローのテンションも高かった。中堅の定位置あたりに到着すると右翼席に向かって両手を前に突き出し、応えた。打席に入れば「イチロー!」の声が飛び交い、一斉にたかれたフラッシュがまぶしかった。

 2012年にマリナーズの一員として大リーグ開幕戦に臨んで以来7年ぶりに日本でプレーできることについてイチローは、「これは大きなギフトなので一瞬、一瞬を刻み込みたいと思います」と語っていた。試合前の巨人の打撃練習中、イチローは小走りで原監督のもとへ向かった。09年のワールドベースボールクラシック(WBC)で、ともに侍ジャパン連覇を果たした指揮官と会話を楽しんだ。

 ファンサービスも惜しまない。試合前のウォーミングアップを切り上げると、試合開始ぎりぎりまでグラウンドレベルに設置されているエキサイトシートのファンにサインをした。打撃練習では26スイング中8本を右翼席まで運び、ファンを喜ばせた。しかし、安打が出なかったことには、「今日しか来られない人がたくさんいたと思うし、結果を出したかったね。でもいい雰囲気、すごく良い感じです。感激しました」。日本のファンに帰ってきたイチローをアピールした。(坂名信行)