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 独銀行大手のドイツ、コメルツ両銀行は17日、経営統合に向けて交渉をしていると正式に発表した。ロイター通信によると、統合が実現すれば資産規模で欧州3位になる。

 ドイツ銀のゼービング最高経営責任者(CEO)は従業員向けの声明で「戦略的な選択肢の見直しの観点から、コメルツ銀と協議を進めている」と表明した。

 2017年まで純損益の赤字が3年続いた独最大手のドイツ銀は、単独での再建から方針を転換した。コメルツ銀行に15%超を出資する独政府が統合に前向きとされ、水面下で圧力をかけていたとみられている。

 ただ、交渉が順調に進むかは不透明だ。欧州メディアによると、独サービス産業の大手労組は、両行の統合が最大3万人規模の人員削減につながると警告し、反対姿勢を示している。ドイツ銀の主要株主からも経営統合の効果を疑問視する声が上がっているという。

 ゼービングCEOも声明の中で「これまでの経験上、(統合に向けた)歩みを妨げる可能性がある経済的、技術的な要因が多くある」と、交渉が難航する可能性を示唆している。(ロンドン=寺西和男)