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 太平洋戦争に出征して亡くなった松江寿男さん=本籍・香川県=の日章旗が17日、兵庫県上郡町の遺族の元に戻った。元米軍パイロットの孫から預かっていた青森県むつ市職員の高島慎吾さん(33)が町役場を訪れ、松江さんの長男・実男さん(78)に手渡した。受け取った実男さんは「言葉が見つからない。感無量です」と喜んだ。

 日章旗は、むつ市の元国際交流推進員エイミー・ミラーさん=米ワシントン州在住=の祖父母の遺品を整理した家族が見つけたという。エイミーさんの祖父は元米軍パイロットで、フィリピンを中心に活動した時に拾ったとみられる。昨年3月に米国へ帰国したエイミーさんから託された高島さんが、日本遺族会などに問い合わせ、持ち主を突き止めた。

 高島さんは「何としても戻したかった。使命を終えました」と話し、エイミーさんの「まさか遺族が見つかるとは! 本当にうれしい。少しでも遺族の安らぎになればと願っています」とのコメントを披露した。

 実男さんは「父の写真は1枚きりで、他に何も残っていなかった。大切に保管したい」と話していた。(高橋孝二)