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 手触りや内壁のひだ、縫合の感触まで本物そっくりな心臓の模型の開発に関西の企業が成功した。まずは、子どもの先天性心疾患手術の練習台として活用する予定。将来は心臓以外の臓器も含め、オーダーメイドで再現することを目指すという。

 金属製トレーに並んだ、ピンク色の塊。こぶし大の大きさで、ぬれた表面を指で押すと生の鶏肉のような弾力がある。中を開くと、ひだや薄い膜まで丁寧につくり込まれている。京都市の中小企業「クロスエフェクト」が開発した、先天性心疾患のある子どもの心臓模型だ。

 ある実際の患者のCT画像をもとに医師の教育用にデータを作成し、3Dプリンターで模型を作成した。心室を隔てる壁に穴が開いていたり、血液の出口が狭くなっていたりする疾患。その心臓を0・2ミリ単位の精度で再現した。

 この疾患に対する手術は、幼いうちに行うことが多い。ただ、大人に比べて小さい心臓を扱ううえに疾患の個人差は大きい。そこで、医師に模型を使って予行演習してもらい、これまで「一発勝負」だった手術の精度を高める狙いだ。竹田正俊代表取締役は「このタイプの模型では世界一の精度」と胸を張る。

 同社は、3Dデータを用いた試作品づくりを得意にする会社。2009年から国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と共同で、軟らかい樹脂製の心臓模型を開発してきた。今回、精密機器大手の「SCREENホールディングス」(京都市)のインクジェットプリンターの技術と、化学品メーカーの「共栄社化学」(大阪市)が開発したアクリル系の新素材を使い、3Dプリンターで心臓の模型をつくることに成功した。

 従来あった心臓の模型は樹脂製で質感が本物とはほど遠く、完成まで4~5日かかり、価格も1個10万円以上。3Dプリンターだと型をつくる必要もなく、製作期間は半分以下、コストも大幅に抑えることができたという。

 クロスエフェクトは5月から、…

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