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 大学病院で、漢方を採り入れる動きが広がっている。西洋医学だけでは癒やしきれない部分を漢方で補おうという試みで、患者のニーズも高いという。だがまだ人材は足りず、岡山大病院では昨年11月に臨床教育を担うセンターを開いた。現代医学の中での漢方の役割とは何だろう。現場を訪ねてみた。

 松本顕さん(23)は、岡山大の医学科5年生だ。2年前、肺炎になり約1週間入院した。肺炎は治ったが、退院後も毎日38度前後の発熱が続いた。解熱剤は効かず、体重はどんどん減り、登校も難しくなってきた。岡山大病院に2回入院し様々な検査を受けたが、原因は分からなかった。

 発症から約1年後、松本さんは原因不明の熱の専門医が東京にいると知り、岡山大病院から紹介状をもらい受診した。ここでようやく脳の体温調節機能の不調で起きる「機能性高体温症」だと診断がついた。神経伝達機能を改善する薬で、しつこい発熱は劇的に消えた。

 「うれしかった。でも、疲れやすさは改善せず、学校に行けない日もありました。元気になったとは言えない状態でした」

 この状態から抜け出す助けになったのが漢方治療だった。

 東京に行く前に、岡山大総合内科で漢方専門医の資格を持つ植田圭吾准教授に診てもらった。漢方医学の視点での問診から、舌を観察し、脈やおなかを触る。漢方で「気虚」と呼ぶ状態だと診断され、漢方薬を飲み始めていた。ゆっくりと疲れやすさがとれていき、今は発病前の元気が戻ったと感じている。

 植田さんは数年前から岡山大病院で週2回、漢方外来を担当している。西洋医学と漢方をどう使い分けているのだろうか。

 「基本は、西洋医学です。ただ…

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