上田学
入居者10人が犠牲となった群馬県渋川市の高齢者施設「静養ホームたまゆら」の火災から19日で10年。犠牲者の多くは、東京都の生活保護を受けて暮らす身寄りのない困窮者。そしていまも都内から、群馬を含む地方に困窮者が紹介されてくる。あぶり出された実態は変わっていない。
「身内もいないし、地図で見たら、近くにコンビニがあったので、ここでいいかと思った」。東京都の生活保護を受けながら、7年前から渋川市中郷のサービス付き高齢者住宅で暮らす男性(74)は、入居を決めた理由をこう話す。
福島県郡山市出身。母子家庭で5人きょうだいの末っ子だった。20歳で上京、トラック運転手を経て建築現場のとび職に。40年余り続けたが、65歳を境に仕事が激減し、貯金も底をついた。住んでいた東京都大田区に生活保護を申請した。
その直後にくも膜下出血で倒れ…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:2205文字/全文:2556文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞前橋総局