ロック歌手で俳優の内田裕也さん死去を受け、1960年代に内田さんのバンド「ブルージーン・バップス」などで共に活動した作詩・作曲家の中村泰士さん(79)が、フェイスブックでコメントを出した。

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 同じ時代にロックンロール魂を、青春として音楽の表現はそれぞれに違うが、私の中にも内田裕也さんと同じロックンローラーの血が流れています。悲報を知り、戦友を亡くした感があり、とても寂しい思いがします。

 裕也さんにはまだ伝えていなかったけれど、同期の佐川満男さんと私で、この5月に行う80歳の記念ディナーショーのシークレットゲストとして、お招きしようと、話を進めるつもりでした。多少、体調がお悪くても喜んで来ていただけると思っていて、裕也さんを迎える体制を整えようとしていただけに、にわかには悲報を受け入れられないでいます。

 10年に1度も会う機会がありませんでしたが、8年前にハワイのホテルで偶然、2年連続会うことができて、飲みながらロックンローラーとしての内田裕也美学を語る機会がありました。その後、京都国際映画祭で(一昨年まで)3年連続会うことができました。

 その席で何よりもうれしかったのは、あの内田裕也さんが私の前でだけサングラスを外し「同じ時代を生きた人間として、中村が取った2度のレコード大賞は俺の宝でもある」と語ってくれた。

 そしてお互いの生き方を認め合い飲み明かせた。やはり寂しい思いです。「ご冥福を…」は、まだ心の準備がなく言えませんが、精神を張り詰め、時代を飛び回った内田裕也さんに少しゆっくり休んで下さいと声を掛けています。