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 鹿児島県で2004年に見つかった首長竜の化石に、舌を支える「舌骨(ぜっこつ)」という小さな骨が含まれていたことが、宇都宮聡・大阪市立自然史博物館外来研究員の調査でわかった。兵庫県立人と自然の博物館の久保田克博・研究員は「国内ではこれまで、首長竜の舌骨は確認されていなかった」と話す。舌骨の形状を詳しく調べれば、海中でどのようにえさを食べていたかを知る手がかりとなるという。

 この首長竜は約1億年前の地層で見つかった「サツマウツノミヤリュウ」。体長は約6メートルと推定され、子どもだったとみられている。

 下あごの半分がほぼ完全に残っており、歯も29本見つかるなど状態の良い化石で、宇都宮さんは岩から化石を取り出すクリーニング作業に14年から取り組んだ。その過程で舌骨の存在を確認できたという。

 国立科学博物館の對比地(ついひじ)孝亘(たかのぶ)主幹研究員(古脊椎(せきつい)動物学)は「舌骨が発達していれば、魚などのエサを吸い込んで食べていた可能性などがわかる。現在のカミツキガメなどと骨を比較することで、首長竜の食事法の解明につながるだろう」と話す。

 化石は鹿児島県立博物館に寄贈され、年内にも展示される予定。

 首長竜は「ドラえもん のび太の恐竜」に登場する「ピー助」で有名になったが、厳密には恐竜と違うグループ(首長竜類)に分類されている。(田中誠士)