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 皇太子さまの新天皇即位を宣言する10月の「即位礼正殿(せいでん)の儀」で来日した外国の元首らをもてなす晩餐(ばんさん)会の「総合アドバイザー」に、狂言師で演出家の野村萬斎氏の起用が決まった。伝統芸能の演者や演目、演出方法などについて助言する。

 政府が19日午前に首相官邸で開いた「式典委員会」(委員長=安倍晋三首相)で正式に決めた。

 晩餐会は即位礼正殿の儀の翌日となる10月23日、首相夫妻が主催して東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開かれる。式典事務局は野村氏とすでに契約を済ませており、天皇代替わりになぞらえ「親から子に引き継がれていく要素を入れてはどうか」といった提案を受けているという。

 いまの天皇陛下の即位に伴う1990年の晩餐会では歌舞伎と能を披露したが、「能は海外からの賓客には分かりにくかった」(政府関係者)という。このため昨年11月の式典委員会の会合で、外国の人に分かりやすい形で伝えることを重視することを申し合わせていた。

 野村氏は2020年東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を総合統括するチーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターにも就任している。

 この日の会合では、4月30日と5月1日に憲法が定める国事行為として執り行う退位と即位の三つの儀式の細かい流れも決まった。5月1日の「剣璽(けんじ)等承継の儀」と「即位後朝見の儀」は、平成への代替わりの例を踏襲した内容となる。(田嶋慶彦)