[PR]

 北海道の新たなかじ取り役を選ぶ知事選が21日告示され、野党統一候補の石川知裕元衆院議員(45)と、与党などが推薦する鈴木直道前夕張市長(38)の無所属2人が立候補した。統一地方選として行われる11道府県知事選で唯一、与野党が全面対決する構図となった。4月7日に投開票される。

 4期16年つとめた与党系の高橋はるみ知事(65)が夏の参院選に立候補するため、16年ぶりの新顔対決となった。石川氏は立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の野党5党の推薦を、鈴木氏は自民、公明両党と新党大地の推薦をそれぞれ受ける。与党は夏の参院選の前哨戦と位置づけ、野党にとっても選挙結果は今後の野党共闘の行方を左右する。

 17日間の選挙戦では、経営難に陥っているJR北海道の路線存廃、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致、北海道電力泊原発の再稼働の是非が主な争点となる。北海道が直面している人口減少への対応も大きな焦点だ。石川氏は、「鉄路維持」「カジノ反対」「脱原発」の姿勢を鮮明にしている。これに対し、鈴木氏は、16年に及んだ高橋氏の保守道政の継承を打ち出し、こうした問題について「道民目線で判断する」としている。

 両氏はともに昨年9月の北海道胆振東部地震からの復旧・復興の推進や、防災・減災対策の強化も掲げており、この日の第一声の場所に被災地を選んだ。

 石川氏は厚真町で「『北海道独立宣言』というキャッチフレーズは、皆さんと協力し、工夫しながら北海道を元気にしたいというメッセージだ」と訴えた。隣の安平町では、鈴木氏が「ピンチをチャンスに変えていく。新しい北海道の歴史を切り開いていきたい」と力を込めた。鈴木氏の第一声には、自民党の甘利明選挙対策委員長や公明党の斉藤鉄夫幹事長も駆けつけた。(今泉奏、伊沢健司、長崎潤一郎)