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 独協医科大学(壬生町)と文星芸術大学(宇都宮市)が19日、教育・研究に関する包括連携協定を締結した。絵画やマンガが患者にどんな癒やしを与えるかや、人が絵画の美しさを認識するメカニズムなど、医療と芸術を融合させた新分野での共同研究を進める。

 両大学はこれまでも、大学病院の通路に絵画を展示するなどの交流があった。これをさらに発展させ、共同研究などを盛りこんだ協定を結ぶことになった。

 新年度から文星芸大の教員が独協医大看護学部に出張し、芸術の授業をスタート。さらに教職員や学生の交流を進め、単位互換なども検討する。患者に癒やしを与える「ホスピタルアート」や、マンガを採り入れたガイドブックの作成、医療機器のデザイン開発など、様々な取り組みを想定している。

 調印式に出席した独協医大の吉田謙一郎学長は「看護は心のケアが重要。美術を鑑賞することは、学生の心の成長につながる」と教育的な効果を期待した。絵画を認識する仕組みの研究は「解明されていない部分がたくさんある。科学的に心の動きが分かれば、大きく発展していく分野だろう」と述べた。文星芸大の上野憲示学長も「全国的にも新しい分野の提携。団塊の世代が大量に高齢化する中、アートのセラピー的な効果は十分研究していく余地がある」と語った。(津布楽洋一)