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 4月7日に投開票される群馬県議選で、全35市町村のうち25市町村が投票所の閉鎖時間を最大3時間早める計画だったことが県選挙管理委員会の告示前のまとめでわかった。この場合、公職選挙法が定める午後8時より早く投票を終える投票所が、全体の9割近くを占める計算になる。

 県選管のまとめによると、管内全ての投票所が規定通り午後8時に終えるのは館林市や邑楽郡5町、北群馬郡2町村など10市町村。一方で前橋市、高崎市、桐生市、伊勢崎市、太田市など15市町村は午後7時、富岡市、多野郡2町村など10市町村は午後6時までの繰り上げ。

 投票所全体では、午後8時に終了が全体の12%(115カ所)なのに対し、午後7時が61%(563カ所)、午後6時が25%(236カ所)、午後5時が2%(14カ所)だった。

 だが、29日の告示で定数を超える候補者がいなかった6選挙区(沼田市、渋川市、安中市、みどり市、佐波郡の玉村町、甘楽郡の3町村)では無投票で当選者が決定。投票そのものがなくなった。

 投票時間を巡っては、投票率の低下に歯止めをかけようと、公選法改正で、午後6時までだった投票時間が1998年から2時間延ばされた。だが、公選法は「特別の事情」を条件に繰り上げできると定める。

 県内での繰り上げは当初、山間部から始まり、やがて都市部へ拡大。2011年の知事選では全投票所で午後7時までに投票を締め切った。県選管はこの頃から「投票機会を奪いかねない」と見直しを強く求め、繰り上げは徐々に減る傾向にある。県議選でみると、繰り上げられる投票所の割合は前回の99%から今回は88%に減ったが、それでも高い水準を保つ。

 今回の県議選での繰り上げについて市町村側は、高齢化した立会人の負担を減らしたいという地域からの要望▽繰り上げの定着▽夜間暗くなる山間部で投票に行く人の安全を考慮――などの理由を挙げているという。だが、県選管はこれらの理由は「特別の事情」にあたらないとみており、「現状は適切ではない。市町村は改めて検討する必要がある」としている。(張春穎)