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 ニュージーランド(NZ)南部クライストチャーチの銃乱射事件で、オーストラリア人のブレントン・タラント被告(28)がネット上に流したとみられるイスラム教礼拝所(モスク)襲撃の映像が、国内外で波紋を広げている。NZや豪州の通信企業は、拡散につながるサイトをアクセス不能にした。一方でイスラム大国トルコでは削除どころか与党の票集めに使われ、批判を招いている。

 NZではボーダフォンなど通信大手3社が19日、「おぞましい襲撃映像を流している」として、映像を拡散させている複数の掲示板サイトを閲覧できないようにしたと発表。豪州でも大手業者が同様の対応を取った。

 タラント被告は、襲撃の直前、これらの掲示板の一つに「これから侵略者への攻撃を実行する」として、襲撃を生中継するフェイスブック(FB)のリンクを投稿。「犯行声明文」が載っているリンクも示して、「拡散してほしい」と書き込んだ。その様子はFB上で17分間にわたって流された。

 現地報道によると、NZでは、大手銀行2行が19日、映像の拡散に関係したFBや米動画サイトのユーチューブに出している広告掲載を止めた。さらに大手の50社以上が広告の引き上げを検討しているという。

 FBは、事件から24時間以内に150万件の映像を削除したと発表していた。NZヘラルド紙(電子版)によると、FB幹部は「生中継を見たのは200人に満たなかった」と改めて説明。NZ当局から映像について事件発生から1時間以内に連絡を受け、対応を始めていたとしている。ただ、映像がコピーされて外部のサイトに流されれば、拡散を止めるのは難しいのが実情だ。

 NZのアーダーン首相は19日…

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