拡大する写真・図版 「小林秀雄は『モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない…』と書いた。あれこそ批評だよね」と語る鈴木編集長=東京都渋谷区

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 ファッションの批評は可能か、今後どうなってゆくのか。ファッションを中心としたライフスタイル誌「GQジャパン」の編集長を務める鈴木正文さん(70)は、毎回訪れるパリやミラノのメンズコレクション会場では各国の名だたるデザイナーや同業者から声をかけられる存在だ。自動車雑誌の「NAVI」(二玄社)、「ENGINE」(新潮社)の編集長も経験してきたベテラン編集者に、ファッションと車の批評、評論のゆくえについてたずねた。

     ◇

 ――SNSやインターネットが発展し、ひと昔前に比べ、評論や批評が求められていない世の中になったように感じます。

 「求められていないというか、評論や批評の面白さを今の世間の多くの人たちが知らないのでは。だからそういうものを読む人はますます減ってきて、一部の限られた人たちによる趣味みたいになってしまっている」

 ――ファッションの世界では、ブランドによっては意向に沿わない書き手をショーに招かないようにしたり、雑誌の誌面を事前に見せるよう要求したりということもあると聞きます。

 「一種の検閲制度ですよね。新…

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