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 シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を続ける少数民族クルド人中心の武装勢力「シリア民主軍」(SDF)は23日、IS戦闘員らが立てこもっていた村バグズを完全に制圧したと発表した。ISはかつてシリアとイラクにまたがる地域で国家樹立を宣言したが、SDFや米軍などの攻撃で、支配地域を急激に縮小させていた。

 SDFの報道官が23日、ツイッターに「ISの完全な排除と領土における100%の敗北を宣言する」と投稿した。米政府高官もSDFの宣言に先立つ22日、IS掃討の完了を表明。イラク政府は2017年12月に同国内のIS掃討完了を宣言しており、対IS作戦は大きな節目を迎えた。

 SDFは米国など有志連合の支援を受け、2月初旬までにISをシリア東部のバグズに追い詰めた。市民の避難やIS戦闘員の降伏を促す一方、今月10日から攻撃を再開。最後まで立てこもるIS戦闘員らと激しい戦闘になっていた。

 トランプ米大統領は昨年12月、「ISへの勝利」を理由に、約2千人のシリア駐留米兵を全面撤退させると表明。国内外の批判を受け、規模を縮小して駐留を続ける方針に変更している。(イスタンブール=其山史晃)