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 山形県天童市の4月の恒例行事「人間将棋」に、将棋指しロボットが初参加する。コンピューターの指示に従い、人間が駒となって動く。SFのような光景が繰り広げられる。

 参加するロボは、自動車部品メーカー「デンソー」(愛知県刈谷市)の子会社が2017年に開発した「電王手一二さん」。幅と高さは約1メートル、周辺の機材を合わせた重さは約400キロ。駒をスムーズに裏返せる2本の腕が特徴だ。17年の第2期電王戦二番勝負に出場し、人工知能(AI)の「PONANZA(ポナンザ)」が脳となり、佐藤天彦(あまひこ)名人に2連勝した。

 天童市内に昨年、デンソーの子会社の「デンソーFA山形」ができたことが参加のきっかけ。電王手一二さんは行事初日の20日、「子ども人間将棋」に出場する。長考しない「瞬指し」モードのポナンザの指示で、地元小中学生の選抜チームと対局。抽選で選ばれた子どもたちが、電王手一二さんの指し手に従って、縦17メートル、横14メートルの盤上で駒となって動く。翌21日は体験コーナーに置かれ、来場者と自由に対局できるようにする。

 対局者も駒も人間が務める人間将棋は、20日は宮宗(みやそう)紫野・女流二段と加藤結李愛・女流2級が、21日は斎藤慎太郎王座と三枚堂達也六段が対局する。解説者は20日が三枚堂六段、21日が藤井聡太七段の師匠、杉本昌隆八段。問い合わせは天童市商工観光課(023・654・1111)へ。(上月英興)