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 京都産業大(京都市北区)は20日、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英教授(79)が31日付で退職すると発表した。高齢のため大学に申し出たという。塾頭をしていた若手研究者を育成する学内の「益川塾」も同日付で廃止される。

 益川氏は2003年、京都産業大理学部の教授に就任し、08年にノーベル物理学賞を受賞した。09年に「益川塾」を設けて自然科学系と人文社会科学系の研究者を選考。益川氏が助言するなど38人を支援してきた。毎年シンポジウムも開き、高校生との交流を続けてきた。

 益川氏は退職にあたり、「若い人には、夢中になれることを探してもらいたい。益川塾では、高校生が自分の興味に進んでいく入り口としての役割を果たすことができたのではないか」とコメントした。今後は読書やクラシック音楽を楽しみ、ゆっくり過ごしたいという。(徳永猛城)