「執念でやれば必ず」口癖の父、安藤百福 私は胃潰瘍に

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聞き手 編集委員・駒野剛 藤田さつき 諏訪和仁

 「チキンラーメン」というインスタントラーメンが世に出て60年。人間なら還暦だ。赤いちゃんちゃんこを着るほど、愛され長生きした理由を探ると、日本が失った何かが見えてきた。

あんどう・こうき 1947年生まれ。73年に日清食品(現日清食品ホールディングス)に入り、「どん兵衛」「U.F.O.」などを手がけ、2008年10月から現職。

安藤宏基さん(日清食品HD社長・CEO)

 「チキンラーメン」の発売は1958(昭和33)年8月25日。私は当時10歳で、最初に食べたのは、売り出しの約半年前。すごくおいしかった記憶が残っています。

 父、安藤百福(ももふく)は、世の中を明るくすることはないか、役立つことはないかを考え続けている「異能の人」でした。しかし、「執念を持ってやれば必ずできる。常識にとらわれるな」というのが口癖でしたから、周りの人間はたまったもんじゃない。私なども胃潰瘍(かいよう)になったほどです。

 そんな父が7回仕事に失敗し…

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