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 統一地方選の皮切りとなる知事選が21日、北海道など11道府県で告示された。約1カ月間にわたり全国各地で約1千件の選挙が続く。今回は4年ごとの統一地方選と3年ごとの参院選が重なる12年に1度の「亥年(いどし)選挙」で、与野党にとって夏の参院選での政治決戦に向けた前哨戦となる。大阪では大阪市長選との「ダブル選挙」に突入する。

 この日告示された11知事選には、3~5期目をめざす現職8人、新顔22人の計30人が立候補を届け出た。このうち女性は5人で、いずれも新顔だった。

 朝日新聞社の21日現在のまとめでは、統一地方選で知事選を含め全国で計980の首長選・議員選があり、首長233人と議員1万5040人が決まる。地方が直面する人口減少への対応策などが争点になるが、与野党が総力を挙げて戦うため国政の勢いを占うことにもなる。4月は衆院の大阪12区と沖縄3区で補欠選挙も実施される。

 前回の2015年統一地方選では、自民党が全10知事選で推薦・支援した現職が圧勝し、翌16年参院選へ勢いを維持した。一方、前回の亥年選挙だった07年は、道府県議選などで民主党が躍進し、同年の参院選で大勝。第1次安倍政権の退陣につながった。

 充実した地方議員網や支持組織を持つ自民党にとって、統一地方選での選挙疲れが課題だ。しかも今回は福井、島根、徳島、福岡の4知事選で分裂選挙となった。福岡では地元選出の麻生太郎副総理と二階俊博・自民党幹事長率いる二階派の国会議員で別の候補を推すなど、各地で組織を分かつ激しい戦いに。参院選を前に、党内にしこりが残る不安要素を抱える。

 衆参両院の議席数がそれぞれ3分の1程度にとどまる野党は、統一地方選で勢力を増やして政権批判の声を広げたい考えだ。ただ、知事選で与野党全面対決の構図に持ち込めたのは北海道だけ。共産党は3人を公認、6人を推薦したが、立憲民主党や国民民主党はいずれも2人の推薦にとどまった。与野党の相乗りとなるケースも目立ち、対決色を強められていない。

 大阪府知事選は24日に告示される大阪市長選とのダブル選で、「大阪都構想」を掲げる大阪維新の会と反維新勢力が激突する。

 統一地方選の前半戦は、知事選のほか6政令指定市長選が24日、41道府県議選と17政令指定市議選が29日にそれぞれ告示され、知事選を含め4月7日に投開票される。後半戦の市区町村の首長や議員の選挙の投開票日は4月21日で、衆院補選も同日に行われる。(別宮潤一)

亥年選挙の日程

3月21日 11道府県知事選の告示

3月24日 6政令指定市長選の告示

3月29日 41道府県議選(定数2277)、17政令指定市議選(1012)の告示

4月7日 統一地方選前半戦の投開票

4月9日 衆院大阪12区・沖縄3区補選の告示

4月14日 85一般市長選、11区長選、294一般市議選(6726)、20区議選(785)の告示

4月16日 120町村長選、375町村議選(4240)の告示

4月21日 統一地方選後半戦と衆院補選の投開票

7月4日 参院選公示?

7月21日 参院選投開票?

※3月21日現在、朝日新聞社調べ

【動画】地方議員や首長と「カネ」をめぐる不祥事が絶えない。彼らの懐事情を解説=グラフィック・山田英利子