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 大リーグの今季開幕戦、アスレチックス―マリナーズが20日、東京ドームであった。日本での公式戦は、2012年に今回と同じカードで開催されて以来。日米通算4367安打、大リーグ通算3089安打を誇るマリナーズ、イチロー外野手(45)は「9番・右翼手」で先発出場した。7年ぶりに日本でプレーする背番号51に、スタンドを埋めた4万5787人のファンは大歓声を送った。21日も東京ドームで第2戦がある。マリナーズは、西武から移籍した菊池雄星投手(27)が先発登板する。

 イチローが、監督や仲間一人一人とベンチ前で抱き合い、退いた。

 四回だった。一度は右翼の守備位置まで行き、ファンの声援に応えてベンチに戻った。交代について「知っていました。2打席」とイチロー。ただ、ベンチ前での仲間の行動は想定外だったようだ。「(するとは)わからなかった。でも日本のファンは戸惑っただろうねえ」と振り返った。

 大リーグ19年目の始まり。しかも日本で。「特別な開幕」。試合前には尊敬する王貞治さんが訪ねてきてくれた。「がんばって。見てるから」と声をかけられるとイチローは「全力でやります」と返したという。

 積極的に振った。1打席目は1ボールから直球を打ち損ねて二飛。2打席目は粘った。8球目。芯で捉えた打球は痛烈なライナー。だが、体の開きが早くファウル。四球を選んだが、安打は生まれなかった。

 サービス監督は「イチローにはもちろんこのシリーズでプレーしてほしいが、他の選手も出したい」と交代の理由を語った。チームは若返りを図っている。開幕戦前までの成績31打数2安打と合わせて考えれば、先発メンバーとして出続けるには厳しい数字だ。(坂名信行)