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 津波で途切れた線路が、8年ぶりに結ばれた。あの日の被災地で列車に乗務していたJR東日本の運転士が昨年12月、「故郷の復興を見届けたい」と三陸鉄道に移った。

 釜石市出身の山崎正和さん(59)は通学や普段の生活で、JRに就職してからは運転士として、沿岸で列車とともに過ごしてきた。

 2011年3月11日、山崎さんが運転するJR山田線の列車が宮古駅に到着した。釜石に戻る列車の点呼を受けた直後、大きな揺れに襲われた。駅員や待合室にいた乗客と避難場所の小学校へ逃げ、一晩を過ごした。2日後、実家のある釜石に戻ると、海近くの自宅は流され、高校時代に通学に利用した線路もなくなっていた。

 山田線の宮古―釜石間は約8・5キロの線路が流失し、13駅のうち7駅が被災。山崎さんはJR東日本が鉄路を復活させると信じていたが、地元に提案されたのは、バス高速輸送システム(BRT)での復旧だった。

 「一度鉄路をはがしたら復活はありえない。バスは赤字になればすぐに切られてしまう」。鉄路再開を求める地域の署名活動に参加した。沿線自治体も鉄路復活を望み、15年2月、山田線の被災区間はJRが復旧し、三鉄に経営移管することで正式合意した。

 昨年になって、三鉄が山田線での運転経験がある運転士を募集していると知った。「運転士が足りないなら、俺が行くべきだ」。迷わず手を挙げた。

 この区間を走った経験のない三…

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