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 小惑星から岩石の破片が噴出している――。米航空宇宙局(NASA)は19日、探査機「オシリス・レックス」が小惑星「ベンヌ」で観測した結果を発表した。「予想外の驚くべき現象」としている。

 「米国版はやぶさ」と言われるオシリス・レックスは昨年12月、地球から約1億キロ離れたベンヌに到着。表面から試料を回収する準備のため高度1・6キロに近づいたところ、1月6日に岩石のような破片の噴出を観測した。噴出はその後2カ月間にわたり度々起こっているという。

 破片は最大でも数十センチほどで、ほとんどは噴出時の勢いで小惑星から遠ざかるが、中には「衛星」のようにベンヌの周囲を周回し、地表に落ちるものもあったという。探査機に危険を及ぼすほどの危険性はない、とNASAはみている。

 ミッション責任者でアリゾナ大のダンテ・ローレッタ教授は「科学者人生の中で最も驚いた発見だ。エキサイティングな旅は始まったばかりだ」と話し、噴出の詳しい仕組みを調べるという。(石倉徹也)