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 3月20日発売号で休刊した報道写真誌「DAYS JAPAN(デイズジャパン)」の元スタッフら9人が22日、同誌の編集長を長く務めたフォトジャーナリストの広河隆一さん(75)から受けた性暴力やハラスメントに対して被害者で連携しようと「DAYS元スタッフの会」を結成したと発表した。

 ホームページで公表した声明で、会の目的は、広河氏による性暴力などについて当事者の目線での証言を集め、体験や考えを主体的に伝えることと、被害回復への道筋を模索し、連帯のネットワークを築くことなどだと説明している。

 元スタッフの会は、問題発覚後のデイズジャパン社の対応に不信感を持っていることも明らかにした。具体的には、同社の代理人弁護士が「会社の利益を第一に考えていない」として解任された▽最終号の編集方針をめぐって経営陣と対立した編集長が辞任した▽在籍していた編集部員が退職を余儀なくされて最終号の編集には携われなかった――などと主張。「自分たちの証言が意図的に改変、もしくは隠蔽(いんぺい)されることを懸念」しているため、一部のスタッフは検証委員会による調査への協力も拒否したとしている。

 メンバーの一人は取材に「会社には隠蔽体質があり、これまで声を上げた人は辞めさせられてきた。私たちが把握できていない被害もまだあると思うので、元スタッフに広く参加を呼びかけたい」と話した。

 広河さんを巡っては、昨年末の「週刊文春」が、性暴力の被害者による告発記事を掲載。広河さんはホームページでおわびコメントを発表した。同誌最終号には外部有識者からなる検証委員会の最終報告が載るはずだったが、時間的な制約があったとして広河さんへの聞き取り調査結果のみを掲載する経過報告にとどまっていた。