【解説動画】大阪「クロス選」って何?どうしてこうなったの?
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 大阪府知事と大阪市長の辞職表明に伴うダブル選のうち、知事選が21日に告示された。自民党が推薦する無所属で元府副知事の新顔、小西禎一(ただかず)氏(64)と、地域政党「大阪維新の会」政調会長で元大阪市長の新顔、吉村洋文氏(43)の2人が立候補を届け出た。

 ダブル選の最大の争点は、大阪市をなくして東京23区のような特別区に再編する「大阪都構想」の是非になりそうだ。24日には大阪市長選も告示され、投開票は統一地方選と同日の4月7日。知事選・市長選ともに、維新対「反維新」の構図になるとみられる。

 小西氏は元府副知事で、自民が擁立した。21日午前、大阪市北区のJR大阪駅前で「都構想は百害あって一利なし。今こそ維新府政を終わらせる絶好の機会だ」と訴えた。知事選では反都構想の立場を打ち出し、支持を訴える構え。

 市長選に立候補する予定の柳本顕・元自民市議(45)とともに、自民から推薦を受けて選挙を戦う。両氏に対しては、公明党府本部が推薦、国民民主党府連が支持、立憲民主党府連が自主支援、共産党は自主的支援、連合大阪も推薦を決めている。

 吉村氏は知事選立候補に伴い、市長職は自動失職した。21日午前、大阪市中央区の南海なんば駅前で演説し、「大阪を一地方都市で終わらせない。(府市の)二重行政を改めよう」と訴えた。知事選では都構想推進を改めて訴え、理解を呼びかける構え。

 市長選に立候補する予定の松井一郎・大阪府知事(55)=維新代表=と足並みをそろえて選挙を戦う方針だ。両氏は、大阪府と大阪市のトップとして一体的に行政を進めてきた実績などを前面に打ち出す考えだ。

 ダブル選をめぐっては、都構想の是非を問う住民投票の実施時期について維新と公明の交渉が決裂。知事、市長が任期途中で辞職し、それぞれのポストを入れ替えて立候補する異例の「クロス選」となる見通しだ。