[PR]

 静岡市長選の立候補予定者による公開討論会(静岡青年会議所主催)が20日夜、静岡市清水区の清水テルサであった。現職の田辺信宏氏(57)=自民推薦=、新顔で旧静岡市長を務めた県議の天野進吾氏(77)、新顔の県労働組合評議会顧問林克氏(63)=共産推薦=が、約250人を前に人口減少問題などを巡り議論した。

 人口減対策について天野氏は「清水港に来港する外国客船が増えており、外国人観光客を取り込む。大企業誘致に取り組む」と述べた。田辺氏は藤枝市などとの連携中枢都市圏の取り組みや新幹線通学学生への定期代貸与制度などを挙げ「豊かに暮らせるまちづくりを目指す」と訴えた。林氏は「若者が首都圏に流出し、静岡市を勤務地に選んでいないことが一番の問題。賃金の底上げや非正規労働者の処遇改善で雇用環境をよくする」と力説した。

 国際化については田辺氏は「日本平夢テラスは県市連携で観光拠点になった。多くの外国人客を呼びたい。移民問題は欧州で深刻だが、多文化共生に取り組む」と述べた。林氏は「法改正で外国人労働者が増える。現状は労働条件が劣悪なので、自治体は言葉や生活面で支援し、静岡嫌いにさせてはならない」と指摘した。天野氏は「静岡市は国際化にはほど遠い」とし「日本平夢テラスの近くにある童謡に歌われた『赤い靴母子像』を世界に売り込むべきだ」と主張した。

 天野氏は田辺市政が進める5大構想のうち海洋文化拠点施設(水族館など)に「県内には立派な水族館があり、無駄」と批判。田辺氏は「民間投資を誘発し、地域経済を活性化させたい」と持論を展開した。清水区民の関心が高い病院と新清水庁舎移転問題はテーマにされなかった。(野口拓朗)