[PR]

 大リーグで戦う菊池雄星の覚悟が詰まった直球だった。一回、第1球はストライクゾーンへ146キロ。移籍後、首脳陣から助言を受けた。「『強いボールを投げてくれ』と」。五回、球数が予定の90球に達したため勝利投手まであと1人で降板し、2失点だったが、四回までは危なげない投球だった。

 右翼を守っていたイチローが八回の守備で交代すると、ベンチで抱擁をかわした。帰国時の会見では、イチローから「まず3年結果を残す。そこでエースになってもらう。雄星は、その力が十分にある」との言葉を贈られていた菊池。背番号51の体が離れると、涙をこらえきれなかった。

【動画】引退を表明し、試合後に会見するマリナーズのイチロー選手=飯塚晋一撮影