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 体力の低下や物忘れ、まぁいっか、のアバウト感覚。年老いて現れる、そうした現象が「老人力」だと、平成9(1997)年、還暦を迎えたばかりの故赤瀬川原平さんは提唱した。「歳をとったとか、モーロクしたとか(中略)そういう言葉の代わりに『あいつもかなり老人力がついてきたな』という」と記した同名の著書はベストセラーになった。

 それから約20年。政府が実現を目指す「一億総活躍社会」は高齢者の就労を促し、70歳までの雇用は現実味を帯びたものになりつつある。そんな平成最後の冬、東京都多摩市の旧東永山小学校を訪ねた。

 自家用車の並ぶ校庭脇を通って3階に上がると、教室は中高年でいっぱいだった。9台のマージャン卓に額を寄せ合うのは、50代から80代の女性たち。「これ、上がれるんだっけ?」「先生、しつもーん!」。ジャラジャラと牌(パイ)をかき混ぜる音に混じって、高い声が響いた。「ロン!」

 同校は少子化の影響で96年に…

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